2011年5月23日月曜日

W1の話

こんばんばばん

今日は時代堂で仕入れたW1SAの整備。
かなり安く仕入れただけあって、土に返りそうなくらいボロかった。(ビフォー写真撮り忘れた)
二週間かけて車体周りから綺麗に仕上げいった。
スポーク張り替え、オールペイント、シート張り替え、フォークオーバーホール、電装etc。

で今日、あとはオイル入れてエンジンかけるだけってとこまで終わり、一服してから始動を試みた。
‥‥全然かからない。かかる気配がない。
一からチェックしていく。プラグ火花→混合気吸ってるか→圧縮。
圧縮!!!!!!!
コンプレッションゲージで左右の圧縮測ったら、左の圧縮がゼロ。
右は元気そのもの。
なんじゃコレ!
圧縮がないってことは、バルブが開きっぱなしかピストンリングが破損しているかピストンが入っていない(そんなバカな‥‥)のどれかでしょ。
タペットカバー外してバルブの動きをチェック。
あ、片方動いてねーじゃん!
っていうか、もう片方フルリフト(ロッカーアームがバルブ押しっぱなし)のまんま。
以前書いたTRIUMPH T90の内容と同じような症状だな。
早速、ロッカーカバー外してプッシュロッド見たら、排気と吸気が逆に組まれていた。
どこかのおバカさんが組んだのでしょうか?おまけにロッカーカバーガスケット入ってねーし!アホか!
注)W1は排気側と吸気側でプッシュロッドの長さが違います。

正しい位置で組み直して、タペット調整もして再度圧縮を計測。
OK!左右ともバッチリ圧縮ある。
じゃあエンジンかかるっしょ!って意気込んでキックを踏み込む。
スパン!バフ!ガチョーン〜!
なんか、いつものW1の感じじゃない。余計なケッチンとキャブからの吹き返しがある。
おいおい!
俺の経験から察するに、この症状はバルブタイミングか点火タイミングが大幅にズレている時にみられるヤツか?と睨む。
面倒臭いけど、タイミングギヤカバー(W1だと通称Yカバー)を外す。
この中で、クランクシャフトに付いているギヤとカムギヤ、タイミングギヤがギヤトレインの構造になっている。
クランクを圧縮上死点に合わせて、上記の三つのギヤの歯に付いているマークが隣のギヤのマークと向き合って組まれているかを確認する。
これがズレていればバルブタイミング・点火タイミングもズレることになる。
結果、ズレていた!
タイミングギヤのマークが45°ほどズレて組まれていた。
しかも、ギヤのセンターナットが手で緩んでしまう状態だった。
何か余計なことしやがったな!このヤロー!という気持ちを抑えつつ、適正トルクで締め付け、ロックワッシャーもちゃんとかしめてYカバーの蓋をする。

これで絶対かかる!って自信のもとに再びキック!
ドルルンッ!
一発よ一発ぅ!(永ちゃん風)

かかってしまえば非常に調子のイイW1SAだった。
以前に誰がこんな風に適当にいじったか知らないが、「文句あるか、コノ野郎!」と宙に向かって言ってみた。





誰か褒めて♥

xoxo Die Mascaras