2011年10月30日日曜日

聖なる山

とんでもない映画を紹介する。

1973年、アメリカ・メキシコ合作。
アラン・クライン製作。
アレハンドロ・ホドロフスキー監督。

奇才 地獄絵師 GOATSHEEP氏にお借りして、画面に向き合うこと2時間弱。
しばらくの放心状態の後に沸々と込み上げるよこしまなパワー(笑)
何なんだこれは!?
内なる何かが開眼し、自らの存在意義すら考え始める。
こうなるに至ったことに感謝の念さえ覚える。
また、この極上ネタを提供してくれたGOATSHEEP氏の創作活動の元となる、歪曲し混沌とした煉獄の精神世界の片鱗を連想して、勝手に感銘を受けた。

内容は、言うなれば俗悪趣味の極致。
狂気に満ちた精神世界を筆舌に尽くしがたい華麗な映像表現で見事に語り尽くしている。
サイケデリックなイメージの冒頭から、執拗な動物虐待、人種差別、はたまた障害者への虐待、エロ・グロ・バカ‥‥‥好き者にはたまらない”ごちそう”であり、オカルト免疫ゼロの彼女と一緒に観ようものなら、即破局だろう。
ストレートに衝撃だったのが、生きたカエルに鎧を着せメキシコを征伐する寸劇(最終的にそのまま爆破)と、皮を剥がされた犬の磔十字架の行進か。

同監督の前作「エル・トポ」に惚れ込んだジョン・レノンが版権を買い、さらにはホーリー・マウンテンには100万ドルの出資をしたという実話も。





xoxo Die Mascaras